カーナビのSDカード
音楽用と地図用はまったく別物
「SDカードを入れたのに音楽が再生されない」「SDを抜いたらナビが使えなくなった」——どちらも、地図用と音楽用を混同したことで起きる典型的なつまずきです。仕入れた個体を検品していると、地図用SDが抜かれた状態で入ってくることが実際にあります。中古で買うなら知っておきたい話なので、整理しておきます。
01スロットが2つある機種もある
まず知っておきたいのは、カーナビのSDスロットは1つとは限らないということです。地図データ専用のスロットと、音楽や動画を入れるためのスロットが別々に用意されている機種があります。前面のフタの中にあることも、本体の内部にあることもあります。
スロットが1つしかない機種でも、そこに何を入れる想定なのかは機種ごとに違います。まずは自分のナビがどういう構成なのかを、取扱説明書で確認するのが遠回りに見えて一番早いです。説明書はメーカー公式から型番で入手できます(「説明書がない中古ナビ、どうする?」)。
02地図用SD=ナビの中身そのもの
地図用のSDカードには、地図データや、機種によってはナビの動作に必要なデータが入っています。つまり、これはただの記録メディアではなくナビの一部です。抜いてしまうと地図が表示されない、ルート案内ができない、といった状態になる機種があります。
音楽用のつもりで挿さっているSDを抜き、パソコンで初期化(フォーマット)してしまう——これが最悪のパターンです。中身が地図データだった場合、消してしまうと元に戻せません。抜く前に、それが何のカードなのかを必ず確認してください。
03音楽用SD=手持ちの曲を持ち込む
一方、音楽用のSDカードは自分で用意して、好きな曲を入れて使うものです。CDを何枚も持ち歩かなくても、カード1枚で車が音楽ライブラリになります。使い勝手としてはUSBメモリとほぼ同じで、細かい話は「USBメモリの音楽をカーナビで聴く」にまとめた内容がそのまま応用できます。
04音楽用SDを準備するときのコツ
準備でつまずきやすいのは、フォーマット形式とフォルダの作り方です。ナビが読める形式でフォーマットされていないと、カードそのものを認識しません。対応形式は機種の仕様で決まっているので、説明書で確認してください。
フォルダは、アーティスト名のフォルダの中にアルバムごとのフォルダを作るという素直な階層にしておくと、ナビ画面から探しやすくなります。深く入り組んだ階層にすると、画面上で目的の曲にたどり着くまでの操作が増えて、車内ではとっさに扱いづらくなります。
05地図の更新とSDの関係
機種によっては、地図の更新をSDカード経由で行うものがあります。パソコンでデータを書き込んで車に持っていく、という流れです。通信機能を使って本体が直接ダウンロードできる機種もあり、そちらのほうが手間は少なくて済みます。更新全般の考え方は「カーナビの地図更新」に、購入時の総合的な確認項目は「中古カーナビ購入の完全チェックリスト」にまとめています。
なお、地図の更新にはSDカードの容量や対応形式に条件が付くことがあります。手持ちのカードで作業を始める前に、その機種が指定する条件を説明書で確認しておくと、途中でやり直しになりません。更新データは容量が大きいので、書き込みには相応の時間がかかるものと思っておいてください。
よくある質問
Q. 地図用SDが無いとどうなりますか?
機種によって影響が異なります。地図データがSD側にある機種では、地図表示やルート案内が使えなくなることがあります。一方、本体に地図を持っている機種もあります。購入前に、その機種が地図SDを必要とするかを確認してください。
Q. 音楽用SDは何GBまで使えますか?
対応する容量やフォーマット形式は機種の仕様で決まっています。大容量のカードに対応していない機種もあるため、取扱説明書の仕様欄を確認してから購入するのが確実です。
Q. 地図SDだけ後から買えますか?
メーカーや販売店に相談すれば入手できる場合がありますが、在庫がないことも、本体の中古相場に近い金額になることもあります。地図SD付きの個体を選ぶほうが結果的に安く済むケースが多いです。