地デジアンテナの「4×4」と「2×2」
何が違って、どちらを選ぶか
フィルムアンテナを毎週、束で仕入れています。中古ナビに新品を同梱してお届けするためですが、そのとき必ず確認するのが「この機種は4本用か、2本用か」。カタログや商品名で見かける「4×4」「2×2」という表記です。数字が大きいほうが良さそう、くらいの理解で止まっている方が多いので、何がどう違うのかを整理します。
01数字が表しているもの
「4×4」はアンテナ素子が4本、チューナーが4系統という意味です。同じように「2×2」なら素子2本・チューナー2系統。フロントガラスに貼るフィルムアンテナの枚数が、そのまま前の数字にあたると考えると分かりやすいと思います。
テレビの電波は、走っている場所や建物の影響で強くなったり弱くなったりします。複数のアンテナで受けて、そのときいちばん状態の良い電波を使う——これが本数を増やす狙いです。単純に「感度が2倍」という話ではなく、途切れにくさに効いてくる、という理解が実態に近いです。
02効いてくるのは「走っているとき」
停車中に地元の強い電波を受けているだけなら、2×2でも4×4でも見え方に大きな差は出にくいものです。差がはっきりするのは移動中。ビルの谷間、山あい、トンネルの出入り口、送信所から遠い場所——こういった条件で、4×4のほうが画面が止まりにくい傾向があります。
逆に言えば、普段の使い方で決まるということでもあります。長距離を走ることが多い、後席で子どもがテレビを見る、という方ほど本数の恩恵を受けやすい。近所の買い物が中心で、テレビはほとんど見ないなら、そこを最優先にする必要はないかもしれません。
03自分のナビがどちらかを確かめる方法
ここが大事なところですが、「この型番は4×4」と一覧で覚える必要はありません。同じシリーズでも世代によって仕様が変わりますし、ネット上には型番の似た別機種の情報が混ざっていて、調べたつもりが違う世代の話だった、ということが起こりがちです。
確実なのは実機の背面にあるアンテナ入力端子の数を数えること。あるいは、その機種の取扱説明書で仕様欄を見ることです。説明書はメーカー公式サイトから型番で入手できます(「取扱説明書がない中古ナビ、どうする?」参照)。当店の出品についても、ご質問いただければ実機を確認してお答えしています。
04フィルムアンテナは貼り替え前提
忘れられがちですが、フィルムアンテナは一度貼ると剥がして再利用できません。粘着面が劣化し、素子が伸びたり切れたりするためです。ナビを載せ替えるときは、原則として新品を用意することになります。
また、4本用のナビに2本しか貼らないという使い方も物理的には可能ですが、それでは本来の受信性能は出ません。せっかく4×4のナビを選ぶなら、アンテナも4本そろえる前提で総額を考えてください。基礎知識は「フィルムアンテナの基礎知識」にまとめています。
05映りが悪いときに疑う順番
本数を増やせば必ず改善するとは限りません。実際にはアンテナの貼り位置、ケーブルの接続、そもそもの電波環境のほうが原因であることも多いものです。フルセグとワンセグの切り替わりについては「フルセグとワンセグの違い」、症状別の切り分けは「テレビの映りが悪いときに見る場所」で順を追って解説しています。
よくある質問
Q. 2×2のナビを4×4にできますか?
ナビ本体側のアンテナ入力が2系統しかない場合、アンテナだけ4本にしても4系統ぶんの受信はできません。本体の仕様で決まる部分なので、実機の端子数や取扱説明書の仕様欄で確認してください。
Q. いま貼ってあるアンテナを使い回せますか?
フィルムアンテナは一度貼ると剥がして再利用できません。粘着面が劣化し、素子も傷むためです。ナビの載せ替え時は新品を用意する前提で費用を見積もってください。
Q. 4×4なら必ずきれいに映りますか?
本数は途切れにくさに効きますが、受信は走る場所の電波環境や貼り位置、施工の丁寧さにも左右されます。4×4にしたのに映りが悪い場合は、アンテナの貼り位置やケーブルの接続を先に疑ってみてください。