カーナビの電源が入らないとき
壊れたと決める前のチェック順
取り付けたのに画面が真っ暗。あるいは、昨日まで普通に映っていたのに今朝は無反応。「壊れた」と思う前に確かめてほしいことが、いくつかあります。私たちは毎週、仕入れた個体の通電確認をしていますが、電源が入らない原因は本体の故障だけではありません。順番に潰していけば、案外あっさり原因にたどり着くことがあります。
01まず「どう反応しないか」を見分ける
ひとことで電源が入らないと言っても、状態はいくつかに分かれます。まったく無反応なのか、一瞬だけ点いて落ちるのか、音は出るが画面だけ暗いのか。ここを区別するだけで、疑う場所がぐっと絞れます。
まったく無反応なら電気そのものが届いていない可能性が高く、一瞬点いて落ちるなら電気は来ているけれど不安定、音は出るのに画面が暗いなら表示まわり、といった見立てになります。まずは落ち着いて症状を確認してください。
もうひとつ見ておきたいのが、症状が出るのは毎回なのか、たまになのかという点です。毎回なら配線や部品そのものの問題が濃く、たまにしか起きないなら接触不良や電圧の変動を疑う手がかりになります。いつから、どんなときに起きるのか。この二つをメモしておくと、お店に相談するときにも話が早く進みます。
02車側の電気を疑う
意外に多いのがヒューズ切れです。ナビに関係するヒューズが飛んでいると、当然ながら電源は入りません。ヒューズボックスの位置と担当箇所は車種によって違うので、車の取扱説明書で該当ページを確認してください。
また、カーナビの電源には常時電源とACC電源(キーを回すと通電する側)の2系統が関わります。どちらかがきちんと来ていないと、電源が入らない・設定が毎回消えるといった症状が出ます。バッテリーが弱っている車では、エンジン始動時の電圧降下で挙動が不安定になることもあります。
03コネクタの抜け・半挿し
取り付け直後に電源が入らない場合、コネクタがしっかり刺さっていないケースが目立ちます。カチッと音がするまで押し込めているか、斜めに噛んでいないか。裏側は見えないので、感触だけで判断せず一度抜いて挿し直すのが確実です。
取り付けから時間が経ってから症状が出た場合も、振動で少しずつ緩んでいることがあります。ダッシュボードの奥は思っているより揺れています。
04本体側の可能性
車側と配線を確認しても症状が変わらないなら、本体の問題が濃くなります。カーナビも電子機器なので、内部の電源系統が経年で弱ることはあります。年数の経った個体では珍しい話ではありません。寿命の考え方は「カーナビの寿命」にまとめています。
なお、音は出るのに画面だけ暗い場合はバックライトなど表示まわりの可能性があり、電源系とは別の話になります。症状ごとの切り分けは「音が出ないときのチェック順」「タッチパネルの不調」もあわせてご覧ください。
05直すか、買い替えるか
本体の故障と判断がついたら、修理費用と中古の相場を並べて考えるのが現実的です。年式の古い機種は部品の供給が終わっていることもあり、修理そのものが選べない場合があります。一方で、中古市場には状態の良い個体が流通しています。
よくある質問
Q. ヒューズはどこを見ればいいですか?
ヒューズボックスの位置と、どのヒューズが何を担当しているかは車種によって異なります。車の取扱説明書に配置図が載っているので、そちらで確認してください。判断に迷う場合は無理をせず、取付店やディーラーに相談するのが安全です。
Q. 中古で買って取り付けたら電源が入りません。
まず車側の電源とコネクタの挿し込みを確認してください。それでも改善しない場合は購入元に連絡を。当店では通電と動作の確認をしてから発送していますので、届いてすぐの不具合はご連絡いただければ対応します。
Q. 修理に出すべきでしょうか?
修理費用の見積もりと、同等機種の中古相場を比べて判断するのがおすすめです。年式によっては部品供給が終わっていて修理を受けられないこともあります。その場合は載せ替えのほうが現実的な選択になります。