地図が古いカーナビ、実際どこまで困る?
困る道・困らない道を正直に仕分け
「地図が5年前のものですが、大丈夫でしょうか?」——当店で一番多くいただくご質問のひとつです。売る側としては「大丈夫です」と言いたいところですが、正直な答えは「使い方次第」。毎週ナビを検品し、自分でも古い地図のナビを使ってきた店として、困る場面・困らない場面を包み隠さず仕分けしてみます。
01困らないケース——生活圏の移動なら意外なほど平気
まず安心材料から。道路の大部分は、10年単位で見てもそれほど変わりません。通勤・買い物・送り迎えといった生活圏の移動では、数年前の地図でも困る場面はほとんどない、というのが実感です。
目的地も、住所や電話番号で検索すれば場所そのものは出ます。昔からある道を使う中距離の移動も、まず問題ありません。「地図が古い=使いものにならない」ではないのです。実際、当店のお客様にも「通勤と近所の買い物がほとんどだから、地図年式より状態と価格を優先したい」という選び方をされる方は少なくありません。それは十分に合理的な判断だと思います。
02困るケース——「新しくできたもの」に弱い
困るのは、その地図が作られたあとに生まれたものです。典型は3つあります。
- 新しい高速道路・IC——開通した道が地図になければ、ナビは昔の道で案内し続けます。遠回りのルートを出したり、走行中に「地図上は何もない場所」を走る表示になったり
- 大型商業施設——郊外に新しくできたモールなどは、検索しても出てきません
- 新興住宅地——区画ごと地図に存在しないため、目的地の手前で案内が終わることがあります
とくに高速道路は、開通してからしばらくの間、実際の道と案内のズレが大きく出やすいところです。新しい道路や施設を日常的に使う方ほど、古い地図のストレスを感じやすいはずです。
03実害はルート案内より「検索」に出やすい
意外に思われるかもしれませんが、古い地図の不便は「道」より「検索」に先に出る、というのが私たちの実感です。道は多少古い案内でも走れてしまいますが、新しいお店は検索に存在しない——「あの新しいラーメン屋に行きたい」が名前では出てこない。これが日常でいちばん体感する差です。
検品で数年前の地図年式のナビを操作していても、地図画面そのものに古さを感じることはあまりありません。困るのは新しい場所を探すときだけ——使ったことのある方なら頷いていただける感覚だと思います。幸い、ここはスマホで検索して住所をナビに入れる、という併用で補えます。案内と自車位置の正確さは専用機、最新情報はスマホ、という分担です。
04対処は3つ——そのまま使う・更新する・載せ替える
それでも地図の古さが気になってきたら、選択肢は3つです。
①そのまま使う——生活圏中心なら十分アリ。スマホ併用で弱点は補えます。②地図を更新する——費用と方法は機種によって大きく違います。詳しくは「地図更新の費用と方法」にまとめました。③最新に近い地図の中古に載せ替える——更新費用が高い機種の場合、いまのナビを手放して新しい地図年式の中古に載せ替えるほうが総額で安く済むことがあります。本体だけの交換は意外と現実的です(「本体だけ交換できる話」)。
よくある質問
Q. 何年前の地図までが実用的ですか?
使い方によるため一律には言えませんが、考え方の目安はあります。生活圏の移動が中心なら5年前後古い地図でも実用になることが多く、新しい高速道路や新しいお店をよく使う方は、なるべく新しい年式(目安として3年以内程度)だと快適です。ご自身の走る場所に「最近できた道・施設」がどれだけあるかで判断してください。
Q. スマホの地図と併用すればカバーできますか?
かなりカバーできます。古い地図の弱点は新しいお店の検索に出やすいので、検索はスマホ、案内と自車位置は専用機、という併用は現実的な組み合わせです。
Q. 地図更新と買い替え、どちらが得ですか?
機種の更新費用次第です。更新費用が高い機種の場合、いまのナビを売った代金と新しい地図の中古の購入額を合わせた総額のほうが安く済むことがあります。両方の見積もりを並べて比べるのがおすすめです。